画像提供:神薙自動車
文:ニコラス利男
美しいものに目を奪われ、シャープなものに憧れを抱く。
今回、内外装レビューを行うのは、私が取締役副社長を務める、
神薙自動車が展開するラグジュアリーブランド、
「Beauté(ボーテ)」のセダン、HERMESである。
私は、同社の執行役員(商品監査担当)でもあるので、
発売されるモデルには一通り目を通している。
その中でもこのHERMESは私も企画に
参加している。(とはいえ、私はこんなのがいいと
好き勝手を言い、邪魔をしただけである。
この場を借りて、開発主査・寒凪氏に
お詫び申し上げたい。)
なかでも今回レビューするHERMESは
私が無責任に言ったデザイン案を
寒凪氏が実現してくださった、
[S-Line]グレードである。
だからといって甘々な評価はしない。
そこだけは安心していただきたい。
とても妖艶で鮮やかなスタイル。
深みのあるパープルがもたらしているのだろう。
神薙自動車が暖めてきた、
ホワイトの丸い意匠がさらに洗練され、
スタイリッシュに並んでいる。
私が盛り込んだ案で言うと、
グリルとサイドのダクトを一体化させたこと。
重たく見えるものを下に置くことで
ずっしりと重心の低い鋭さが生まれる。
エンブレムが下部にあるのも同様に
低く構えたスタイルを実現している。
リアスタイルは開発主査・寒凪氏と
本当に意見をぶつけ合ってできた。
寒凪氏が追求した伸びやかさと一体感。
見事に昇華している。
足元に目をやると、
一気に鋭さに心臓を撃たれたような感覚を受ける。
赤のカラードされたブラックのホイールが
なんとも鋭い。
ハイブリッドのロゴがあるが、
これはφαντασίαの技術提供を受けて
開発されたハイブリッドシステムのことだ。
後日試乗の予定があるので
その時のレビューをお楽しみに。
内装は私的にはあんまり納得はいっていない。
これはメーカー側というより運営側であるが。
バックミラーを使えないのは正直気を落とすところだ。
でも走りがそんなことを忘れさせてくれるのだと、
私は期待している。
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